バズ・ラーマンは「ダンシング・ヒーロー」「ロミオ+ジュリエット」といった今まで撮った作品の中で、かなりわかりやすい音楽の使い方するのが印象的だったけど、何てったって今回はミュージカルなわけなのでアレンジやメドレーなどこれまたわかりやすく遊んでました。私はほとんどカラオケ状態で楽しめました。サントラからの1stシングル「レディー・マーマレイド」も大ヒットになったけど、ニコールとユアンの歌唱力も大きな話題になりましたね。最初にサントラを聴いたときは正直「なんだか心もとないなぁ」と思ったニコールのボーカルも映画を観てるとそれなりに上手に聞こえるから不思議なもの。歌唱力が認められたおかげで彼女はロビー・ウィリアムズのアルバムでデュエットし、ユアンもムーラン~の音楽プロデューサーを使ってレコーディングしてるなんて噂も。
さて映画の方はコメディ&トラジディ、純粋さ&猥雑さなどなど何でもかんでもギューギューに詰め込まれた総天然色ゴッタ煮映画。悲劇なのにバカバカしく、ハチャメチャな印象なのに真剣に引き込まれたり、映画そのものが「Come & get me, boys!」と言ってオッサン観客の真上をスーッと空中ブランコですり抜けていってしまうニコール扮するサティーンと同じようにとらえどころのない様な印象を受けてしまうかもしれません。その辺が好きか嫌いか別れるところじゃないかと思うんですが、私は好きでした。(@シャンテシネ)('01)
原題:Moulin Rouge 監督:バズ・ラーマン