『父親たちの星条旗』に続くクリント・イーストウッドによる硫黄島プロジェクトの第2弾であり、その戦いを日本軍側の視点から描いた作品。
『父親たちの星条旗』が軍によって英雄として表舞台に立たされることになった3人の兵士の運命を描けば、ここで描かれるのは「皇軍兵士」として戦地に送り込まれお国のために命を散らせという命に従わざるをえなかった一人ひとりの兵士たち。
無駄な自決は戦略として何の意味もない、アメリカと戦っても何の徳にもならない、家族の住む国を守るため、生きて家族の元に戻るために戦わざるをえないのだと分かっている知識人でさえも、国を挙げての後押しに玉砕の道を選択するしかなくなってしまう場面の悲しかったこと。そこまで人を追いつめてしまう空気が恐ろしく、悲しすぎました。
実際に相手とまみえて戦っている人々は日本人もアメリカ人もなくて、各々が家に帰れば一人の夫であり息子、兄弟であることは誰もが同じ。教育やすり込みで相手を鬼だ野蛮だと憎しみやら自分たちとは別なのだ教え込まれても、それそれを支える愛情であったり、守りたい、そこに帰りたいと思う気持ちは人として当然の感情で、それはあの大戦の時代だけじゃないどの時代に生きていようが同じはず。ということが世界中の人に伝わるとよいですね。
War is over, if you want it.
@ユナイテッドシネマ豊島園
Letters from Iwo Jima