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映画、ときどきその他の鑑賞ログ

ウォーク・ザ・ライン 君につづく道

 カントリー歌手、ジョニー・キャッシュの波乱の半生を同じくカントリースター、ジューン・カーターとのロマンスを軸に描いた作品。

 ジョニー・キャッシュの音楽はカントリーの編成とっているとはいえずいぶんロックに近いんじゃないかと思ってましたが、ノリも歌詞もまさにワイルド。冒頭からフォルサム刑務所内に響きわたるベースのリズムに囚人たちの踏みならす足音。ゾクゾクします。囚人たちの作業工房で電動ノコギリを目にして甦る幼い頃失った誰よりも仲良しだった兄のこと。父親との確執。歌の世界に飛び込んで、幼い時から歌声に親しんできたジューンとの出会いと恋、家庭の不和、自らのドラッグの問題などいろんなお話がぎゅーっと詰め込まれているので、正直もう少し話の順番いじるとか編集してもよかったのではないかとも思うけれど、ラストのプロポーズ場面がすばらしいのでまあ満足。

 劇中のステージ場面の曲をすべて役者が歌っているのも大したものだと思うし、ホアキンの芝居も賞に値すると思うけれど(とはいえ、もともと芸達者な人だと思うので、ホントは助演みたいな脇のキャストで存在感を発揮する方が個人的には好き)、なんといってもこれはリースでしょう。あの歌声にあの減量っぷり!ビックリしました。どっちかといえばアイドル・コメディエンヌで売ってきた彼女ですけれども、ここではステージ・トーク場面でコメディエンヌぶりを発揮しつつも私生活の苦悩やら心の傷やらジョニーとの恋にもう一歩踏み込めない複雑な思いを抱えるジューンをお見事に演じてたと思います。前日には偶然 夫君のライアンのお芝居を『クラッシュ』でみましたが、ちょっと差を付けちゃったかなって気がしないでもない(ライアンもよかったんですけども)。とりあえずわたしの中ではアカデミー賞決まり。

原題:Walk the Line 監督:ジェームズ・マンゴールド 2005年製作
出演:ホアキン・フェニックスリース・ウィザースプーン、ジニファー・グッドウィン