第二次大戦後、不発弾処理を請け負っていたジョルダーナの元に届いたのは幼い頃憧れていた兄嫁リリアーナからの手紙。彼女への想いを心に抱き続けていた彼は、夫を亡くした彼女とその息子にすぐバーリの自分たちを訪ねてほしいと返信する。
戦時中の爆撃で住む場所もなければ食うにも困って息子ニーノの口車で体を売るなどしてきたリリアーナはかつて不貞を責められて追い立てられた村へ戻ることに抵抗を感じていたが、方や食いつなぐために詐欺師まがいの行為に手を染めていたニーノはそこそこ金も持っていてしかも母親に好意を抱いている叔父の援助の申し出という突然の幸運を反故にすることはないと彼女を説得。かくして二人はジョルダーナの家にやってくる。
リリアーナを売女呼ばわりするふたりの年老いた叔母をよそにジョルダーナは母子を家に引き留めるために彼女に結婚を申し込むのだが…
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戦後の町中と田舎の風景もノスタルジックな大人のファンタジックなラブストーリー。ちょっと屈折した登場人物の多かった今年のイタリア映画祭の作品の中で、もしかしてこのジョルダーナおじさんは一番いい人だったかも。戦後の落ち着かない生活の中で誰もががっついて、時には人をだますようなまねでもしなければ食うにも困ってしまう中、たとえ他人におかしな奴と思われていても、どんなにだまされようと思い寄せる人のためならばお人好し呼ばわりされたっていいじゃない。彼のそんな気持ちを分かっているからこそ、その好意に応えられず忍びなく思って一線を保っているリリアーナだけど、「万里の長城」が崩れる日も以外と早くやってくるのかも。幸せになってほしいな。
原題:La seconda notte di nozze 監督:プーピ・アヴァーティ 2005年
出演:アントニオ・アルバネーゼ、カティア・リッチャレッリ、ネーリ・マルコレ
イタリア映画祭2006上映作品