シンディ・ローパー

シンディ・ローパーのライブに出かけた。
ツアー最終日とあってこの日も武道館は満席。内容は日本公演が始まって以来連日SNSやウェブのニュースで見ていたけれど(なので曲目などは割愛)キャリアの集大成ともいうべきものだった。
ステージが始まる前、これまでの歩みをひとつずつ振り返っていくビデオに、「Girls just wanna have fan!」と歌ったときから、シンディが訴えてきたことは今までずっと一貫してるんだよなと思う。しかし後に改題されたらしいけれど当初の邦題「ハイ・スクールはダンステリア」って一体どっから出てきたのだろう(苦笑)。
新旧の曲を取り混ぜたセットリストは好きな曲は全部演ってくれた。その歌声はかつてのオリジナルからしたらほんの少しだけ下がり気味なところも部分的にないわけではないけれど、変わらぬ豊かで圧倒的な声量たるや本当にすごいなあと舌を巻く。今回のツアーはアートと曲のコラボと言っていたけれどセットから5回以上にもわたった衣装替えまでトータルにコーディネートされたステージもお見事。
曲の合間のMCではあまりほかでは見たことがないけれどちゃんと通訳さんを入れて、自らの育ってきた環境の、とりわけ身内や親しい女性たちに対してシンディがどう思ってきたか、またショービジネスに入った自分が困難に直面したときにどんなふうに助言をもらったり対処してきたかをきちんと観客に伝えてくれて真摯な姿勢が伝わってくる。きっと今現在のアメリカの状況には言いたいことだってたくさんあるだろうと思うけれど、それを声高にあの場所で現すのではなく、「暗闇の中にも光を灯していこうね」っていう気持ちが感じられるようで、なんだかとてもじんと来てしまった。アンコールのTrue Colorsの宙にたなびくレインボーカラーのストゥールは、ずっとずっと忘れられないと思う。もちろん大ラスの草間ドットも。
これがフェアウェルツアーだというけれど、最後に言っていたようにシンディのNext Chapterが素晴らしいものであるように。そしていつの日かまた新しいチャプターでにっこり微笑むシンディにまたみんなで会える機会があったらいいな、と願う。
2025/4/25 @日本武道館